公団ウォーカー

福島県営野田町団地のだまちだんち

福島県福島市野田町 福島県営住宅 昭和34年入居開始

 昭和28年、公営住宅の標準設計作成を委託された市浦健(市浦建築事務所)が、「安易な板状タイプに追従せず、苦心して考え出した」のがスターハウスでした。この日本初のスターハウス標準設計は「54C-Ⅱ型」と名付けられ、昭和29年には水戸市備前町7に茨城県営釜神町アパートかまがみちょうあぱーととして建設されました。このページで紹介する野田町団地も「54C-Ⅱ型」です。釜神町アパートは既に取り壊されており、この野田町団地が我が国に残る最後の「スターハウスの始祖」ということになります。既に入居者募集は停止されており、今後この貴重な建物がどうなるのか注目されます。

(2022年11月8日更新)





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昭和50年の航空写真です。もともと平屋の長屋がスターハウスの南側に並んでいたようです。


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2棟のスターハウスが凛々しく建っていました。遠くからはるばる来た甲斐がありました!


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横長の連続窓が本当にかっこいいです。柱は円形なのですね。


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1階部分のみ階段室入り口部分が切り欠いてあって、他のフロアと間取りが異なります。


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階段室の真ん中が吹き抜けになっているのは最初から変わらないのですね。


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ドアもかなりの年代ものです。


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公団のスターハウスと異なり、外への開口部が無いためかなり薄暗く、窮屈な印象を受けます。日本住宅公団では、この標準設計を改良し左右のウイングの角度を変えることで外気と採光を確保しています。


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星型アパート親睦会の掲示板


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1階住戸です。階段室は薄暗かったですが各住戸は非常に明るいです。


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団地の歴史に残る貴重なスターハウスです。何らかの形で保存されると良いですね。


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給水タンクが載っていて、隣の棟まで配管されていました。


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1階の床レベルは地面とほぼフラットです。プレイロットがじぶんちの庭のようです。


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木製サッシ時代を見てみたかった。


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小さい窓ですが、障子が入っているようです。


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中央ウイングの東側の壁は意外と窓が少ないです。


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本当に来てよかった。歴史的に貴重なものを見ることができました。野田町団地は以上です。(写真全18枚)
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