日本住宅公団仙台花壇団地
宮城県仙台市青葉区花壇 公団賃貸住宅 昭和33年入居開始
昭和33年10月に入居が始まった東北地方初の公団住宅です。4階建の中層フラットが8棟並び、総戸数は128戸(2DKが112戸、3Kが16戸)です。平成29年に団地の譲受人募集(団地の民間売却)が行われ、令和3年(2021年)に解体されました。跡地には分譲マンションが建設される予定です。
(2022年6月28日更新)
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仙台駅から西へ2kmほど行ったところにあります。広瀬川が蛇行し、半島のような地形になっているところに団地が建設されました。入り口は1ヶ所で、道路の一番奥が転回路になっています。三鷹市の牟礼団地によく似た住棟配置です。
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解体直前に滑り込みセーフで撮影できました。入居者はほとんど無く、草木が生い茂る状況でした。給水塔はコンクリートの落下防止のためネットが張られていました。
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左側が広瀬川です。仙台花壇団地がある場所は、元々河原でしたが、堤防が築かれ住宅地となったようです。この先には自動車教習所があります。
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野方団地や芦花公園団地と同世代の建物です。寒さ対策のため、階段室の踊り場が窓で塞がれています。北海道の団地と異なり、階段室の入り口部分には扉が設置されていません。
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4階建ての住棟と樹木の鬱蒼とした感じが昭和30年代団地らしくて良いですね。
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妻面まで庇が回っていないのが初期型団地の証。
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2DK型住戸です。右側に見えるものは給水塔の根本部分。
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ブロック造の倉庫もありました。
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集合ポストの設置位置がまさに昭和30年代団地!
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土手の向こう側は広瀬川です。
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右側の建物は集会所です。
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ベランダが端っこに寄っている3K住戸は、ひばりヶ丘団地(西東京市・東久留米市)のものと同じですね!
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木々に埋もれる住棟
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通路を蛇行させる設計が東京支所らしくて好きです。
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集会所
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住棟番号
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階段室の踊り場部分
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玄関ドアもかなり初期のものです。覗き窓にガラスがはまっていません。
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除雪用スコップが立てかけてありました。さすが雪国。
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昔ながらのプレイロットです。初期の公団でよく見かける四角いゴミ箱が残っていました。
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木に飲み込まれていく住棟
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団地敷地の入り口部分
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昔ながらの街灯です。
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杜の都、森の団地。
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取り壊し間近のプレイロットはちょっともの悲しく。
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住宅・都市整備公団
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窓は元々木製サッシでした。
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給水塔の最後の姿
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倉庫は最後まで木製扉でした。
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撮影の数ヶ月後、解体工事が始まりました。さようなら仙台花壇団地。
(写真全45枚)
(c) 2005 Terui Keita