日本住宅公団南神大寺団地
横浜市神奈川区神大寺 公団賃貸住宅 昭和49年入居開始
総戸数は1429戸。南神大寺は「みなみかんだいじ」と読みます。奈良北団地、南永田団地とともに郊外高層高密団地として企画された、公団設計史上有名な団地です。ダイナミックな囲み庭が特徴です。
(2024年7月30日更新)

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横浜市の山の上に建設された大型団地で、敷地内にもかなりの高低差があります。中央の広場をスキップフロアの住棟がぐるりと取り囲み、商店街は敷地の端っこの方に設置されています。公団設計記録によれば、商店街をこの位置にした理由は、地域のコミュニティスポットになることを期待しつつ、周囲(民地)にも商店街が拡張していくことを期待したようです。

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ダイナミックな高層棟と、広大な囲み庭です。「アーバンオープンスペースへの自動車の侵入に反対し、歩行者が最優先であることを主張すべきである」という考え方から、駐車場は外周部に配置され、この囲み庭にはほとんど車が入ってこないような設計になっています。今でも大事にしたい考え方ですね。

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横浜の高台に位置する団地のため、ベイブリッジやみなとみらいなどがよく見えます。夜景はさぞ素敵なことでしょう。

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高低差がある敷地にスキップフロアが立ち並び、共用廊下は隣の棟とずっと繋がっています。「11号棟の4階をずっと歩いていたら12号棟の7階につながっていた」といった感じです。設計記録では「トレインコリドール」と名付けられていました。

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「一般に市街地近郊に立地する団地はその高地価に対処するため、引上げられた密度目標が設定される。しかし、まだ未熟な高密度住宅地開発手法で急速な高密化を進めることは、設計内容が物的側面に片寄がちで、これまで培われてきた団地の居住性能から何かが欠落し、都市住宅のイメージとして貧弱なものを残す結果を招かないとも限らない。本団地は、この点への配慮に重点を置いて設計作業が進められた。」とあります。ダイナミックなこの団地の裏には、設計者たちの苦労があったのですね。

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南神大寺団地のスキップフロア住棟は、奈良北団地や左近山団地に見られるような共用廊下が半階ずれた位置に渡されている特殊形状です。共用廊下と住戸の窓が接することがないため、すべてのフロアの住戸のプライバシーが確保されています。

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エレベーターホール部分は外に向かって張り出していて、コミュニティスペースになっています。

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中はこんな感じです。

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複雑な住棟内にはこのような案内表示が。

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向かい側にある棟までずっと切れ目なく廊下がつながっています。

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昭和レトロな案内板

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ひたすら住戸が続いていく光景は圧巻です。「用地コストを引き下げながら、建築工事費とのかねあいで目標家賃を2DKで27,000円/月程度にするためには、戸数を1400〜1500戸とせざるをえない。」と記録が残されており、上がり続ける用地・建築コストと家賃設定の狭間で住棟のボリューム感に非常に悩んでいた様子がわかりました。

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商店街の案内図です。小店舗6区画とスーパーマーケット区画があり、団地の規模の割にはこぢんまりとしています。

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商店棟は住宅と店舗が一体となったものです。

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この商店街を通り、ピロティを抜けると広大な庭があります。

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八百屋さん

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商店街の奥に管理事務所、集会所が設置されています。

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プレイロットが中央部に集約されているため、こどもたちがたくさん遊んでいました。

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斜面地を利用した遊具は楽しそう。

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芝生の中のテーブルベンチは集いと安らぎの空間。

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商店街の西側には標準形のスキップフロア棟がありました。妻側がタイル張りでした。

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富士山がうっすらと見えました。

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案内板

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V字型住棟の北側。南永田団地でも見られるタイプです。

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V字棟の中庭

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上の階から見るとこんな感じ。

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板状のスキップフロア高層棟がぐるっと取り囲む中、ポイントハウス的に配置された2棟のV字棟が景観上のアクセントになっていました。

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ダイナミックな空間です。

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V字棟

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団地外周部はこのような感じです。かなり遠くからでも団地の姿を確認でき、地域のランドマークになっています。

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山並みが見えるよう北側が開けた配置計画としたそうです。

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夜に来たら、さぞかし素敵な夜景でしょうね。

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半階ずらしの共用廊下と普通の方廊下型住棟の間の渡り廊下です。半階ずらし分の微妙な高低差を調整しています。

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地上に降り立ってみます。

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たくさんの方に利用され、集いの場所になっていました。

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以上、南神大寺団地でした。(写真全40枚)
(c) 2005 Terui Keita