日本住宅公団グリーンヒル寺田
東京都八王子市寺田町 公団賃貸・分譲併存 昭和55年入居開始
京王高尾線めじろ台駅からバスで10分ほど南下したところにある団地です。賃貸高層棟と分譲低層タウンハウスで構成されています。郊外の良さを凝縮したような団地設計で、郊外団地に関心のある方にはぜひ見ていただきたい団地です。
(2022年4月16日更新)
1-1
南には法政大学多摩キャンパス、東には八王子みなみ野シティがあります。中央部にある板状住棟(高層棟)は賃貸住宅で、周りのタウンハウスと中層棟は全て分譲住宅です。賃貸エリアには、商店街と大変美しい調整池があります。
賃貸エリア
1-2
京王バスを降りると目の前には商店街とスキップフロアの高層棟がありました。
1-3
商店街に隣接する棟の2階部分は通り抜けられるようになっており、なにやら展望台のように視界が開けています。ここからの眺めが素晴らしいのです。
1-4
展望スペースからの眺めです。木々に包まれた池は、まるで高原リゾートです。数ある公団住宅の中でも屈指の自然環境だと思います。
1-5
池を囲むもう一つの住棟も階段室の両面に開口部があり、眺望を楽しめるようになっています。
1-6
美しすぎてため息が出ます。グリーンヒルの名に偽りなしです。
1-7
下に降りると遊歩道が整備されており、池の周りを一周できます。この池の区域は八王子市の管理です。
1-8
なんと美しい。夢のような団地です。
1-9
池の周りの遊歩道はこんな感じです。森の中の散歩道です。フェンスの向こうは、山本牧場の敷地です。
1-10
朝に散歩に来たらどれだけ清々しいことでしょう。グリーンヒル寺田の住民が羨ましいです。
1-11
池の東側の棟の階段室からの眺めです。ああ、美しい。
1-12
山の中に溶け込むように団地が建っています。
1-13
池の北側にある商店街を歩いてみましょう。起伏が激しいため、立体的な歩行者動線になっています。
1-14
郵便局やJSのスーパーマーケット、パン屋などが入居しています。最低限の用事は団地内で済みそうです。
1-15
商店街
1-16
この日はURのイベントが開催されており、人が集まっていました。「この団地も実はこんなに子どもたちが住んでいたんだねえ」と通りかかりのご婦人がつぶやいていました。
1-17
商店街
1-18
1-19
商店街の前にある螺旋状のスロープ
1-20
商店街から見える森が、先ほど紹介した調整池のエリアになります。
1-21
商店街から調整池に抜けるピロティ
1-22
1-23
美しい芝生
1-24
山の上の方まで団地が立ち並んでいます。
1-25
山の上の方まで来てみました。こちらには片廊下型の高層棟が並んでいます。
1-26
片廊下型の高層棟からの眺め。西の方に館ヶ丘団地が見えました。
1-27
中央部に見えるタウンハウスはグリーンヒル寺田の分譲棟です。
1-28
高層棟から南の方を見ると、隣接する山本牧場が見えました。牛舎が見えますね。
1-29
森の中に団地が埋もれているようです。
1-30
東の方には住宅・都市整備公団が平成8年に分譲した三角屋根の団地『パークヒルズめじろ台』が見えます。
1-31
山本牧場の牛舎です。団地から牛舎まで歩くと、まるでワープしたような気分。
1-32
1-33
スキップフロア型もありました。
1-34
団地内のプレイロット
1-35
1-36
商店街があるセンターエリアと牧場のある山の上の方のエリアは、ご覧のように住棟内通路や橋でつながっています。
1-37
1-38
1-39
1-40
団地内の歩行者動線は、ほぼ全て立体交差になっており、車道を横断せず移動が可能です。
1-41
スキップフロア型住棟
1-42
団地の北側入り口
1-43
「住宅・都市整備公団」の表記がそこかしこに残っていました。
分譲エリア
1-44
分譲棟は低層タウンハウスと中層棟で構成されています。
1-45
賃貸棟と分譲棟は歩道橋で結ばれています。
1-46
今は亡き阿佐ヶ谷住宅を思い起こさせる赤い屋根の低層棟
1-47
各戸に門扉が設けられた独立性の高いタウンハウスです。低層棟特有の閉鎖感はなく、綺麗に管理されていました。
1-48
分譲エリアにも中層棟があります。
1-49
共有の庭が素敵
1-50
植栽の管理が行き届いていてとても綺麗です。レンガ超のインターロッキング舗装と白い花壇が中央大学の多摩キャンパスっぽくて懐かしい感じがしました。そういえば商店街のあたりも似てるかも。
グリーンヒル寺田、いかがだったでしょうか。郊外団地の傑作だと思います。団地に興味のある方は、ぜひ一度見学してみてください。以上です。(写真全50枚)
(c) 2005 Terui Keita