日本住宅公団保谷団地
東京都西東京市保谷町 公団分譲住宅 昭和31年入居開始
10棟のテラスハウスのみで構成された小規模な分譲団地です。総戸数は60戸。牟礼団地に引き続き完成した都内第2号の団地となります。西武柳沢駅から歩いて10分ほどの住宅地の中(クリストロア会東京修道院の東側)にあるのですが、見た目が団地っぽくないので、存在に気がついている人は少ないかもしれません。令和2年現在、現存する公団住宅でここが一番古いものではないでしょうか。
1-1
分譲のテラスハウスが並んでいます。各戸ばらばらに増築されており、この写真のような団地らしい姿をとどめている部分はほとんど残っていません。
1-2
北側と南側に増築している棟
1-3
下町の路地に近い雰囲気
1-4
1-5
広場と集会施設を囲うようにテラスハウスが配置されています。
1-6
1-7
真正面に見える建物は南北両面にとどまらず、上にも増築しているため、原型が全く見えなくなっていました。
1-8
北側に回り込むと、普通の戸建て住宅のようですね。
1-9
1-10
公団の面影
1-11
区分所有法施行前の集合住宅のため、共有部分と占有部分という概念ではなく、「壁芯のこちら側が自分の所有」みたいな管理形態になっています。それゆえ各戸思い思いの増築が可能なわけです。
以上、歴史的に貴重な保谷団地でした。(写真全11枚)
(c) 2005 Terui Keita