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洗濯機置き場の間接排水って?


 現在の一般的な住宅ですと、洗濯機置き場の近くには必ず専用の排水口があり、そこに排水用のホースを差し込むのが一般的です。
 一方、昭和40年に建設された私の住む団地は、洗濯機用の排水口が用意されていません※。
 それでは排水はどうするのかと言いますと、洗濯機のホースを風呂場まで伸ばして、風呂場の排水口を経由して排水することになっています。これを「間接排水」と言います。
※うちの団地では、大きな改築工事があった増築棟と床下に余裕があり改造が容易な一部の1階住戸のみ排水口が取り付けられました。しかし、ほとんどの部屋は排水溝未設置となっています。



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今の住宅には、当然のごとく上図のような洗濯機用排水口が用意されています。うちにはこれがありません。


間接排水だと困ること

 間接排水の場合、風呂場の入口のドアに、洗濯機の排水ホースを風呂場に垂らすための差込み穴が空いています。ここにホースを差し込むと、風呂場にホースを垂らすことが出来るというわけです。
 この差込み穴の位置が大変問題で、床から20cmくらいの高さの所に差込み穴がついているんです。通常の洗濯機は、床すれすれのところにホースがついていますので、そのまま床に洗濯機を設置すると、排水ホースが上向き(逆勾配)になってしまい、ちゃんと排水が流れないのです。
 仕方がないので、洗濯機をこの差込み穴より高い位置に設置しなくてはなりません。そのために多くの住民は苦労しているわけです。私の場合は、園芸用のブロックを洗濯機の下に2段重ねにして、高さを稼いでいます。地震の時、洗濯機が倒れそうになったので、正直心配です。


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風呂場の入口ドアに空いている差込み口に洗濯機の排水ホースを差し込んで使う。



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風呂場側から見るとこんな感じ。私の部屋はリニューアルUのため、排水用の溝とグレーチングが設置されていますが、部屋によってはただのフラットな床の場合もあります。その場合、風呂場の床に汚水が散乱する恐れがあり、不衛生な状態になりがちです。



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洗濯機の下にブロックが2段重ねになっています。このようにして高さを稼いで、ホースが逆勾配にならないようにしています。


漏水の恐れも・・・

 私の住んでいる2DKタイプの部屋の場合、たまたま浴室のすぐ横に洗濯機を置くスペースがあるので、ブロックで洗濯機を高い位置に設置してさえいれば、ホースを差し込みっぱなしにしておいても問題がありません。
 しかし、間取りによっては、選択機の設置場所と浴室の位置が離れていて、洗濯しないときはホースを差込口から抜いて、洗濯時にその都度差込口にホースを差す必要が生じる間取りが、数多く存在するのです。
 このような部屋では、うっかりホースを差込み口にセットし忘れて洗濯を始めてしまった場合、排水が上手くいかず、最悪の場合汚水が洗濯機の周りから階下に漏水してしまい、賠償騒ぎになってしまうケースがあるのです。多摩地区の団地だけでも実際に毎年何件か発生しているそうですよ。



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うちの間取り。洗濯機置き場(点線に囲まれた「洗」の部分)と、浴室が隣り合っているので、ホースをずっと差し込んだままにしておいても問題が無い。




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昭和40年代の団地では、このような間取りが多数派。洗濯機置き場と浴室が、通路を挟んで離れているため、ホースを浴室に伸ばしたままにしておくと通行に支障が出るので、洗濯するたびにホースを抜き差ししなくてはならない。洗濯中にホースが差込口から抜けて、通路に垂れてしまった場合は大惨事となる。



防水パンの設置を希望します

 公団ウォーカーらしからぬ批判的な記事になってしまいましたが、洗濯排水問題は生活の根幹にかかわる問題です。これが原因で入居をためらっている若い人もいると思います。現在はリニューアルT対象の団地で排水溝の増設工事が行われているようですが、リニューアルU以下を含め、全ての団地に洗濯機用排水溝を設置するべきだと思います。