日本住宅公団桜上水団地
東京都世田谷区桜上水 公団分譲住宅 昭和40年入居開始
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京王線桜上水駅前にかつて存在した分譲公団住宅です。駅前の一等地でありながら、当時としては極めて広い69.42平米・78.54平米の大型住戸のみというハイクラスな団地でした。昭和40年当時の国家公務員(大卒)初任給が19,610円という時代に、桜上水団地の即金譲渡価格は432万円〜512万円。分割払い(最長で20年)の場合、基準月収額が100,000円を満たした上で頭金200万円〜250万円を用意する必要があり、庶民にはとても手が届かない団地でした。平成25年に解体され、現在は「桜上水ガーデンズ」というマンションに生まれ変わっています。
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桜上水団地の配置図です。南入り住棟と北入り住棟が向かい合わせの配置、いわゆるNSペアが多用されています。団地の中央部には遊歩道があり、駅から日本大学方面へ通り抜けできるようになっていましたが、あまりにも通り抜けていく人が多かったためか南側の入り口はバリケードで塞がれていました。
(画像は元居住者の方からご提供いただいた団地募集パンフレットです。ありがとうございました。)
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桜上水駅側の緑地帯には「第1回せたがや景観賞」受賞の石碑がありました。駅前にこういったオープンスペースがあるのは大変貴重です。
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団地内は南国風の植栽と桜並木が混在しており、特徴のある景観を作っていました。
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桜上水団地の間取りは3タイプで左から69.42平米の北入り2LK型、78.54平米の南入り3LDK型と北入り3LDK型の3種類でした。当時の一般的な公団賃貸住宅の標準的な間取りが50平米以下だったことを考えると、大変広いです。
(画像は元居住者の方からご提供いただいた団地募集パンフレットです。ありがとうございました。)
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団地を南北に貫く遊歩道です。桜並木が大変美しく、春になるとたくさんの人が見にきていました。桜の木は、もともと適度な間隔で植えられていたものの、後から追加してしまい密集しすぎてしまったのだとか。
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桜上水団地は、一団地の住宅施設(都市計画)により建蔽率20%、容積率60%に制限されていたため、ご覧の通り極めてゆとりのある空間が生み出されていました。
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大変良好な環境を守り続けた団地でしたが、漏水事故の発生や耐震性に対する不安などもあり、度重なる建て替え決議を経て建て替えに至ったとのことです。
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中央のプレイロット
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4階建ての建物が緑と見事に調和しています。
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様々な木が植えられている住棟間の緑地帯
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中央の遊歩道にはかわいい花壇がありました。左側の建物は集会所です。
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桜上水団地はNSペアの配置で、階段室が向かい合っています。ご覧の写真は、階段室が無い方の空間です。
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かわいい小道。両側の柵がかわいらしいです。
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南入り住棟です。階段室とベランダが近接しないよう設計されています。
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北入りの2号棟。昭和40年ごろは5階建てが標準になっていましたが、桜上水団地は4階建てが多めでした。
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夏になると木がもこもこです。
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南側に緑地帯がある住棟の1階はあまり日が当たらなかったかもしれません。
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住棟間に唐突に現れる大型滑り台
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南入り住棟の北側
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緑に包まれている(埋もれている?)住棟
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遊歩道に出る階段
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4階建てで間口が広く、ベランダも奥行きがあって、同時期の団地に比べて重厚感というか高級感があります。
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遊歩道の足元のブロックは団地完成時から使われているものと思われます。
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団地の南端部分も木がもこもこ
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遊歩道
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古くからある看板
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世田谷区の密集市街地の中で、桜上水団地は駅前のオアシス的存在でした。
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団地の南側には立派な銘板がありました。「世田谷区上北沢町」と旧地名が残っていました。
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銘板は裏側が反り返っていて、意外と凝ったデザインでした。
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桜の季節に来てみました。
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プレイロットと桜の木々
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給水塔と桜が美しい!桜上水団地の名の通り、桜がとてもきれいです。
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エントランスのちょっとしたお花に癒されます。
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給水塔と桜
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桜並木道
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NSペアの背中側の空間にも桜
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ぽかぽか小春日和。
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滑り台も立派ですね。
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木の枝のような形の遊具がありました。多摩川住宅や都営狛江APにもあるやつですね。
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ゆとりの空間
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住棟が桜に埋もれて見えます。
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中央のプレイロットに設置された大型滑り台。なかなかの急傾斜です。
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お花見日和
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癒しの空間・・・
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こんな団地に住んでみたかった
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美しい……
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庭園風に並べられた岩
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このプレイロットは近所の人もよく訪れていたようです。
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プレイロット
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椅子もよく見るとかわいいですね。
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(c) 2005 Terui Keita